komomia

岩手県南の兼業農家の日記。家族が食べる野菜と米を作っています。豊作だったら親戚と友人にお裾分け。

草刈りを繰り返すということ

草刈りをしたことがある人は大勢いると思う。けれど、春から秋まで同じ場所を何度も刈り続けた経験のある人は、案外少ないのではないか。家庭菜園をしている人や、田舎で大きな庭をもつ人、そして田畑を持っている人は、同じ場所を年に何回も繰り返し草刈りをするだろう。

道具いろいろ

草刈りの道具は種類が多い。家庭菜園や庭の草刈りなら、鎌、ねじり鎌、ノコギリ鎌、草削り、三角ホーを使うことが多い。田畑の道路や斜面のように広い場所では、エンジンが付いた農機具が頼りになる。刈払機、ハンマーナイフモア、スパイダー、最近ではリモコン式の自走草刈機も見かける。

使い分けと上達

私は、刈払機とハンマーナイフモアを使い分けて草刈りをしている。どちらも父に使い方を教わった。父のように上手く扱えなかった頃が懐かしい。草刈りのたびに反省して工夫して、だんだん上手く使えるようになった。父が亡くなった後も試行錯誤を続け、たぶん今では父より上手く扱えるようになったのではないかと思う。

二段刈りで絡まりにくく

草を刈る。草が伸びる。また草を刈る。冬になるまで、それを何度も繰り返す。長い草は刈払機に絡まりやすく、草刈りが下手だった頃はずいぶん苦労した。やり方を何度も見直し、いまは二段階で刈る方法に落ち着いている。

  1. まず、長い草を“半分の長さ”を目安に切りそろえる。
  2. 次に、短くなった草を根元近くで刈る。

こうすると刈払機に草が絡まりにくい。結果的に作業スピードも一定になり、体力の消耗が少ない。

失敗に慣れる

工夫しても失敗続きという時期がある。けれど、上手く出来たときに「努力が実った」と実感できるのは心地よい。もっとも、その感覚はいつでも味わえるわけではない。1か月以上も失敗続き、ということもよくある。それでも、何度も何度も失敗しているうちに、失敗に慣れて落ち込みにくくなる。失敗しても笑っていられる。上手くいくかどうかは分からないが、とりあえずやってみる——そんなふうに考えて楽しめているから、今年も草刈りを続けていられるのだろう。

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