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岩手県南の兼業農家の日記。家族が食べる野菜と米を作っています。豊作だったら親戚と友人にお裾分け。

田んぼの雑草と水の意味

鏡のような田んぼ

水を張った田んぼは、鏡のように周りの風景を映し出す。まだ稲が小さい時は、映る景色が大きい。稲が大きくになるにつれて、風景が映らなくなる。代わりに、青々と育った稲が田んぼを覆う。

雑草が増えると

まだ稲がそれほど育っていないのに、風景が映らない。雑草対策に失敗して、田んぼに雑草が増えてしまって、水面が見えなくなってしまう。

除草剤の限界

除草剤を使えば雑草が無くなってすべて解決とはならない。多くの田んぼで、毎年除草剤を使っているが、雑草被害に遭ってしまった田んぼを毎年見かける。 雑草が育ちすぎれば、除草剤は効かない。除草剤の用法にも、どの程度まで育った雑草なら弱らせて枯らすか書いてある。大抵は、芽が出て1週間程度の雑草なら効果がある。それ以上に育った雑草は、手で刈り取るか抜くかで対策する。

私のやり方

私は、除草剤以外の雑草対策も併用している。代かきを丁寧にすることと、水を深く張ることの2つ。 雑草対策を調べれば、いろいろな対策が見つかる。チェーン除草、アイガモ除草、米ぬか除草、この他にも私がまだ知らない雑草対策があるだろう。 調べた中から私ができそうなものが、代かきを丁寧にすることと水を深く張ることだった。

深水の意味

水を深く張ることが雑草対策になることについて話したい。 陸米と呼ばれる畑で栽培する稲がある。畑なので水を張らない。それでも稲は育つし収穫も出来る。では、なぜ田んぼで水を張る栽培が主流なのだろうか?何かを意味があるはず。 田んぼの代表的な雑草のヒエの対策を調べるなかで、ヒエは水中で育たないこと知った。ヒエの根本だけを水につけても成長を妨げる効果は無く、ヒエ全体を水没させた場所だけ成長を抑制する。もしかして、これが水を張る理由のひとつではないか?稲は、苗の状態て水没しても成長が止まらない。稲もヒエもまだ小さい時期に、どちらも水没させれば、稲だけが成長する。植物の性質を利用した良く出来た仕組みで感動した。シンプルな方法で誰でも出来るのに効果があってすごい。

まだ知らない意味

田んぼに水を張る意味は、ヒエ対策だけではないだろう。きっと私がまだ知らない意味があるはず。調べたら、また感動するような意味を知れるかもしれない。

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