ソラマメを山盛りで食べたい
初夏が旬のソラマメ。スーパーで見かけると、意外と値段が高くてためらう。小鉢にちょっと、では満足できない。茹でたてのホクホクを口いっぱいに頬張りたい。夕食の予算を増やしてまで山盛りを買うかというと、つい肉や魚に使いたくなる。だから、いつまでたっても「ソラマメ山盛りの日」が訪れない。
買うか、育てるか
結論はシンプルで、育てればいい。家族が満足できるくらいのソラマメなら、畑にまだスペースがある。たくさん育てれば、皿に山盛りのソラマメが食べられる。
育て方の選択
旬は初夏。種まきは秋と春の二通りがある。関東以西では秋まきで越冬させる方法もあるが、雪が積もりやすい東北では越冬が難しい。そこで私は、春に温室で発芽・育苗し、4月上旬に畑へ定植するやり方にしている。
春の始まりを告げる野菜
私にとってソラマメは、年を越えてから一番はじめに育てる野菜だ。農作業の再開を知らせる合図でもある。もし冬がなかったら、1年に区切りがないのかもしれない。けれど、ひと月ほど畑から離れるからこそ、また始める喜びがあるのだと思う。
初収穫の味
6月下旬、今春に植えた株が順調に育ち、早生の実を収穫。茹でてみると甘みが強く、とても美味しい。まだ収量は少なく、山盛りにはもう一歩。これから収穫のピークを迎える。きっと、待ち望んだソラマメの山盛りを楽しめるはずだ。