komomia

岩手県南の兼業農家の日記。家族が食べる野菜と米を作っています。豊作だったら親戚と友人にお裾分け。

田んぼ

暑さの中でもやる理由

暑い。とにかく暑い。それでも7月は草刈りを頑張る。カメムシ対策の基本は草刈り。良いコメを作るために、手を抜けない。

カメムシ被害とは

カメムシは、稲の穂に飛びついて、籾の中の米を食べる。カメムシは米をひと粒丸々を食べない。一部だけを食べる。食べられた箇所が黒くなってしまい見た目が著しく悪い。カメムシ被害がある米が数粒混ざった程度なら、炊飯器でいつも通りに炊けるし、味も変わらない。ただ、真っ白い炊きたてのお米に、黒い米が混ざっていることが目立つし気になる。農協では、カメムシ被害があった米を選別して、くず米として買い取る。食用としては買い取らない。くず米は家畜の餌などに使われる。

出荷しない米でも妥協しない

家族や親戚で食べる米は、出荷せず手元で保管している。私の米を毎年食べたいと言ってくれる友人の米も手元で保管している。これらの米は、機械の都合で、カメムシ被害がある米を選別していない。毎年、黒い米が混ざっている。

農協に出荷しない仲が良い身内だけが食べる米だからと言って、黒い米が多く混ざっても良いとは思っていない。カメムシ被害の黒い米を選別せずにゼロには出来ないが、減らすことは出来る。仲が良いからこそ、美味しい米を食べてさせたい。見た目だって出来るだけ良い米にしたい。手を抜こうとは考えていない。

カメムシと畦草の関係

カメムシはイネ科の植物を好む。田んぼの畦に生えたイネ科の雑草に住み着く。稲に穂が出始めた頃に、畦から田んぼに飛び移り、米を食べ始める。畦にカメムシが住んでいるときに、畦の雑草を刈ってしまうと、住処を奪われたカメムシが田んぼに飛び込んでしまう。これでは被害が大きくなってしまう。このため、まだ籾が柔らかくカメムシが内側の米を食べられる8月は草刈りをしない方が良いとされている。籾が硬くなってカメムシが内側の米を食べられなくなった9月は、草刈りが可能になる。

住処を作らない方針

畦にカメムシが居るから、草刈りで田んぼに飛び移ってしまう。なら、畦にカメムシが居ない状態にすれば良いのではないか?イネ科の雑草が成長する前に、繰り返し草刈りをすれば、カメムシは住処を失う。そうすれば、畦からカメムシ減ってくれる。

どのくらいの頻度で草刈りをしたらカメムシを減らせるか、まだ分からない。雑草の成長速度を見る限り、1週間以内であると予想している。余裕を持って5日間隔での草刈りに挑戦しようと思う。私の体力不足や悪天候で、草刈り出来ない日が出てしまうだろうが、出来るところまで続けようと思う。答え合わせは稲刈りで。

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