イチジク
“育てないと食べられない”果物
イチジクの木を数本育てている。 完熟したイチジクの実は、なかなか販売していない。産直のような店なら、もしかしたら売っているかもしれない。甘露煮用の未成熟なイチジクなら、スーパーでも見かけるのに、完熟した実はなぜ売ってないのか。甘く熟したイチジクの実は、柔らかくてつぶれやすいんですよね。段ボールに沢山入れて運ぶことは難しいと思う。なかなか売ってないのから、育てなければ食べられない果物とも言える。私が食べたくて、イチジクの木を植えました。
葉が萎れた理由を探る
まだ8月で小さな実が付いた状態なのに、イチジクの葉っぱが萎れて落ちてしまった。昨年も実が完熟する前に葉が萎れて落ちた木があった。その木は実が熟さなくて収穫出来なかった。今年は去年よりも早く葉が萎れて落ちた。もちろん実は小さいままで収穫の見込みはない。なぜだ? 今年は猛暑と水不足があった。これが原因なら、私が育てている全部のイチジクの木が同じように葉が萎れているはず。元気なイチジクの木がまだ2本残っている。猛暑と水不足が葉が萎れた原因ではないだろう。
害虫の線で再調査
先月に1本だけ葉が萎れた枝があった。この枝を折ったら、中にデカい芋虫がいた。こいつが木の栄養を吸ったから、栄養不足で葉が萎れて落ちたのか。他の枝は元気だったから、何も処置をせずにイチジクを放ったらかしにしていた。もしかして今月に一気に葉が萎れて落ちた原因は、この芋虫が他にも残っていて栄養を吸い続けたのかも。 イチジクの主な害虫被害を調べたら、あの芋虫がいました。カミキリムシの幼虫で、テッポウムシとも呼ばれてる。テッポウムシの被害は、私が体験したものと同じ。もっと酷くなれば、木が枯れる。
対処:穴から殺虫剤
テッポウムシを殺さないとイチジクが枯れてしまう。対処法は殺虫剤。テッポウムシは、幹や枝に穴をあける。その時に、削った木屑が幹や枝に残る。この木屑を目印に、テッポウムシが入り込んでいる穴を探し、この穴に殺虫剤を入れる。テッポウムシに殺虫剤がかかるように穴の奥まで殺虫剤を噴射する。スプレータイプで細いノズルが付いている殺虫剤が良い。ノズルを穴の奥まで入れて殺虫剤を噴射出来る。 葉が萎れて落ちてしまったイチジクの木に、やっぱりテッポウムシの穴があった。もう葉が無いが、テッポウムシがいなくなれば、きっと来春に復活してくれるはず。少しでも怪しいと思った穴にノズルをねじ込んで殺虫剤を噴射した。
予防と見回り
まだ元気なイチジクの木にもテッポウムシがいるかもしれない。目の前をカミキリムシの成虫が飛んでいるんだから、テッポウムシがいないはずないよな。葉を掻き分けながらテッポウムシの穴を探す。やっぱり木屑がある。木屑を除ければ穴が出てきた。テッポウムシを殺す。殺虫剤を幹の奥まで噴射。これで終わりではない。またカミキリムシの成虫が、元気なイチジクの木に卵を産み付けて、テッポウムシが幹や枝に入り込むかもしれない。来週もテッポウムシの穴が無いが点検しよう。
9月下旬に向けて
イチジクの実が熟するのは9月下旬頃。あと1ヶ月くらい。美味しいイチジクを食べる為に頑張る。